住宅ローンの専門家 司法書士の中山泰道さん
【中山司法書士事務所】豊中市庄内西町１－１－１ ドマーニオガワ２階▽電話０６－６１５２－７００５（９時～２０時）
豊中市庄内西町１、中山司法書士事務所の代表、中山泰道さんは住宅ローン分野の専門家だ。住宅ローンの専門家はモーゲージプランナーと呼ばれ、住宅販売業者や金融機関から独立した立場で、住宅ローンの利用者に対して最も有益なプランを提案する。日本ではまだあまり知られていない業務だが、数多くの住宅ローンがあふれている現在、専門知識の需要は増えていて、２００７年にはＮＰＯ法人「日本モーゲージプランナーズ協会」が設立された。中山さんは、住宅ローンに関する専門知識を備えていると同協会から認定された司法書士だ。
住宅を購入する際、消費者の多くは住宅販売業者が提案した住宅ローンを選ぶ。しかし提案される金融商品は、住宅販売業者と金融機関とが提携して販売している住宅ローンが多く、必ずしも消費者にとって最善の住宅ローンになっているとは限らない。また、関西では変動金利を選ぶ人が大多数だが、金利が上昇した際にどれくらい返済額が増加するかを把握していない人も多い。中山さんは「住宅ローンの相談先は複数ありますが、住宅販売業者はお客さまが家を買えるようサポートするのが仕事であるため、ローンが組めるかどうかに重点を置きます。また、銀行も他行によりよい住宅ローンがあっても当然それを勧めることはありません。そこで、中立な立場であるモーゲージプランナーという相談先があるということを知ってほしい。正しい知識を身につけないまま借り過ぎてしまうと、最悪の場合は住宅を手放さざるをえないことになります」と警告している。
中山さんは、司法書士となった当初から金融・不動産に多くかかわってきた。そのため、自然にローン返済の対応に苦しむ人を数多く見てきた。「無理なローンを組んでしまい、困っている人がたくさんいます。最初に適切に対応していれば、防ぐことができたケースがほとんどです」
中山さんは住宅ローンを組む際のアドバイスとして、家庭の状況を改めて見直
してほしいと話す。「現在は余裕があっても、１０年後に教育費がかかるなど、予期できる将来を織り込んで選んでください。また、金利の上昇など万が一のことも想定しておくことが必要です」。現在、支払いが苦しい人には「借り換えをしたり、金融機関との話し合いで、当面の支払金額を下げるなど、条件変更ができる可能性もある」と話し、できるだけ早い段階でモーゲージプランナーに相談することを勧めている。
◇無料の個別相談会を開催
中山さんは１０月２１日と２８日に、住宅ローンに関する無料の個別相談会を開く。「これから住宅ローンを組む人、借り換えを検討している人、返済が厳しくなっている人に、ぜひ来ていただきたい」と参加を呼び掛けている。相談は完全予約制。申し込みは電話（０６-６１５２-７００５）で。（早川方子）
更新日時 2012/10/12
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