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1人で悩まないで ひきこもりの講演会と相談会

若者&家族総合支援 ホッとリンク」(NPO法人ZUTTO)のスタッフたち

 9月30日(日)午後1時から、豊中市立千里公民館(新千里東町1)で、不登校やひきこもりなどの悩みを抱える若者や、その家族、支援者らを対象とした講演会と相談会「ひとりで悩んでいませんか? わが子の問題」が開かれる。神戸で不登校やひきこもりの若者を訪問支援している社会福祉士の藤本圭光さん(アウトリーチ神戸代表)が講演するほか、関西各地のNPO法人やフリースクールなど、8つの支援団体による個別相談会も開かれる。
 会を主催するのは豊中市に拠点を構える支援団体「若者&家族総合支援 ホッとリンク」(NPO法人ZUTTO)。ひきこもりや不登校、発達障がいなどの悩みを持つ人やその家族の相談にのり、適切な施設・機関を紹介し、面談や家庭訪問も行っている。アドバイザーの金香百合さんによると「豊中市だけでも、ひきこもりの若者は予備軍を含め2~3万人います」という。問題は保護者が1人で悩み、しかも5年から10年の長期に渡り、対策をとれないままでいることだ。金さんは「子どもがひきこもりだとわか
ると、過去の自分を責めてしまう保護者が多いのです」と話す。離婚したからではないのか、育て方が間違ったのか……
自分を責める内に保護者も社会から孤立し、その結果、子どものひきこもりが長期化してしまうケースが多いのだ。金さんは「今回は講演の後に個別相談が受けられます。1人で悩んでいる保護者の方に“今できる事を考えましょう" と提案できたら」と期待している。
 ひきこもりは珍しくない。2010年度の内閣府の調査によると、全国のひきこもりの若者は予備軍を含め約225万人。ひきこもりの若者は発達障がいなどの問題を抱えている場合もあり、適切な支援とトレーニングを必要としている現状がある。
 10月14日(日)午後1時からは、とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ(玉井町1)で、とよなか若者支援協議会の主催による講演会と相談会「ひとりで悩んでいませんか? 自分らしく働くために」が開催される。不登校、ひきこもり、障がいなどに悩む子どもと家族を対象としており、9月30日と同様に、講演後には個別相談会が開かれる。(早川方子)

 【9月30日】参加費500円。申し込みは電話06-6842-7129▽ファクス06-6842-7139
 【10月14日】参加費1000円。申し込みは電話06-6151-2733▽ファクス06-6151-2728
※席に空きがあれば当日参加可能

更新日時 2012/09/06


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