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幾何学模様で和の心描く 池田市で手まり作り教室

 池田市神田4、早苗の森会館で、昔ながらの手まりを作る教室が開かれている。講師を務めるのは近くに住む川元初美さん。25年ほど前から趣味で手まり作りを始めた。
 美しく複雑な模様の手まりを作るには、頭の中に球体をしっかりイメージすることが大事という。球を地球に見立て、すべての基礎となる北極にまち針を打ち、そこから南極、赤道の位置を確定させる。それを基準にし、作る模様によって4等分割、5等分割といったように地割りする。「少しの誤差が、後で大きなものになるから1ミリでもずれるとダメ。糸の長さを計算するのは、ちょっとした数学の世界やね」と川元さんは笑う。
 9年間教室に通う中野知子さんは「縫い始めは自分でもどんな模様になるか、よくわからないまま。それが徐々に形になっていくのが面白い」と話す。
 手まりは今でこそ観賞用の工芸品だが、もともとは子どもが遊ぶ道具だった。サッカーボール模様で作ったものは、川元さんの孫がよく遊んでいるという。11月2~4日に、川元さんや生徒が作った作品の展示会が池田市コミュニティセンター(栄本町)で開かれる。(礒野健一)

更新日時 2012/09/12


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