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障害者も楽しめる千人規模のパーティーを企画

チラシのレイアウトや今後の作業日程についてメンバーと議論する津田知子さん(左から2番目)

 知的障害児の母である豊中市在住の津田知子さん(53)がユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下USJ)の一角を貸し切り、障害者も楽しめるパーティーを9月に計画している。貸し切りにすることで障害者や介助が必要な人にも安心で安全、のびのびとアトラクションやキャラクターとの触れ合いを楽しんでもらおうとしている。しかし、会場借り上げなどの費用を参加費で賄うためには1001人以上の参加が必要で、津田さんは職場の同僚らとともに参加者やボランティアスタッフ集めに奔走している。

 津田さんが障害者と関わるようになったのは知的障害がある次女の誕生がきっかけ。次女の就学先の刀根山小学校で障害児の保護者会に参加し、次女の卒業後も同会の保護者や大阪大学のボランティアサークルと協力し、障害児・者の余暇支援事業を行っている。津田さんは2010年11月にUSJ内「ステージ33」という団体で借りられる施設を借りてパーティを実施。約200人の参加者を集めた。パーティ終了直後から、より大きな規模での再開を望む声が集まり、津田さんは、昨年3月の東日本大震災発生後、大阪から元気を発信しようとパーティを再び開催することを決意した。

 今回はUSJ内のニューヨーク・エリアを完全に貸し切り、特別なショーや立食パーティー、ゲームなどが行われる。津田さんは「知的障害者や重度の身体障害者など介助が必要な人はパーティという晴れの舞台に参加しにくいのが現実。ボランティアの協力を得ながらたくさんの障害者を受け入れたい。また小さくて弱い力でも、それらが集まり一つになれば日本を元気にできるということを立証したい」と意気込んでいる。問い合わせは津田さん(090-9090-2131)。=情報提供・豊中市(早川方子)

更新日時 2012/05/31


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