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精神保健福祉士が1日シェフ kitto

ストレスデトックス料理はkittoで毎月第3、第5金曜午後5時半~午後8時半(ラストオーダー)▽06-6841-5120

 精神保健福祉士の村沢祐子さんがストレスマネジメント手法と栄養学をもとに考えた「ストレスデトックス料理」を7月15日、「おかまちコミュニティカフェkitto(キット)」に登場させた。毎月第3、第5金曜夜に提供する。

 食をテーマに交流の場を作ろうと、キットが「ワンディシェフ」を募集し、村沢さんが「ストレスを和らげる食事を提供したい」と応募した。「心の状態が不安定になった時、まずは食生活を見直すことが大事」と村沢さんは語る。

 専業主婦だった村沢さんは39歳の時、最愛の母をがんで亡くした。直前、村沢さんは子育てをおろそかにしてしまうほどだったが、闘病中の母は「死を受け止めるために心理学を学んでみたら」と言ったという。「たぶん母は死別後の心のケア『グリーフワーク』という言葉を知っていて、弱かった私を救おうとしてくれたのでしょう」。心理学に救われたと言う村沢さんはその後、心理カウンセラー、産業カウンセラーと仕事の場を広げた。より専門性が必要だと2010年、精神保健福祉士の資格を取った。今は大阪市内の心療内科専門病院でうつ病患者らの復職支援にあたっている。

 神経伝達物質のセロトニンは、落ち着きと安定感をもたらすとされる。ストレスデトックス料理は「セロトニンを活性させるアミノ酸、ビタミン、ミネラルを多く含む食材を使い、自然な体質改善を図る」と村沢さん。大豆や野菜をふんだんに使った和食が中心となっている。この日は大和野菜丸ナスの肉みそかけ、おからと枝豆入りつくねバーグ、ミョウガの赤だしなど10品がセットで1500円。村沢さんは「食材や調理法を知り、家でも作ってほしい」と笑顔で話している。次回は7月29日午後5時半から。

 (進藤郁美)

おかまちコミュニティカフェkitto 豊中市中桜塚2-27-8 桜塚ショッピングセンター2階 村沢祐子

更新日時 2011/07/20


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