倉田池田市長が大石内蔵助 池田呉服座でチャリティー公演
池田市の大衆演劇場「池田呉服座」で9日、東日本大震災チャリティー公演「大忠臣蔵」が行われ、倉田薫・池田市長が特別出演した。
倉田市長が演じたのは、「大石東下り」の大石内蔵助(くらのすけ)役。吉良邸討ち入りを決意して向かう江戸への道中、九条関白家用人・立花左近と名を偽って宿を取ったところ、本物の左近と出会ってしまうが、内蔵助の思いに心を打たれた左近が武士の情けでそれを見逃すという場面だ。
内蔵助に扮した倉田市長が登場すると、ちょんまげに目を強調した大衆演劇のメイクといった、いつもとは違う風貌に、観客からは拍手と同時に笑い声もあがった。左近役を務めた呉服座の座元・山﨑照久さんとの掛け合いでは長いセリフもあったが、見事にこなして大きな拍手と歓声が送られた。
公演終了後、収益の一部(9万6500円)が劇団「龍美麗・南條影虎スーパー兄弟劇団」から義援金として倉田市長に手渡された。池田市は8月初旬に宮城県気仙沼市に移動式循環型の風呂「池田ふれあいの湯」を開設する予定で、今回の義援金はその燃料費などにあてられるという。
初舞台の感想について倉田市長は、「出来るだけ大石内蔵助に感情移入して演じるよう心がけたが、なかなかプロのようにはいかない。せりふのやり取りもあるが、所作を含めた全体の流れの中にいかに自分をおくかが大事だと感じた。また機会があれば、他の役でも出てみたい」と笑顔を見せた。(礒野健一)
更新日時 2011/07/11