「地域に貢献できる店でありたい」 結ぶ信頼の絆
「車を買うことは、法人なら労働者を1人雇うこと、個人なら家族が1人増えることと同じ。しっかりコミュニケーションを取ることが大事です」
ネッツトヨタニューリー北大阪・池田店の平田泰士店長はそう話す。何百万円という取引なので、じっくりと話を聞き、互いに質問を重ねて意思疎通を図るのは当然。それが長い付き合いにつながるという。昨年オープンした池田店は、平田さんをはじめ従業員のほとんどが淀川店からの異動組だが、「こっちに移ってからも、当時のお客さんがわざわざ来てくれる」と、一度生まれた絆は太い。
従業員との絆も熱く、太い。最近のエピソードを尋ねると、「店長が秋に結婚することかな」と笑顔が返ってきた。冗談めかした言葉の中に信頼関係が垣間見える。また、「水曜日の妻たちへ」、略して「すいつま」と題したレディースデイは、「スイーツうま!」とかけて、おいしいスイーツのプレゼントをする。こんな発想が生まれる明るい雰囲気が、訪れた客にも伝わっていく。
従業員が首から提げる名札の裏には、子どもたちにも気軽に呼んでもらえるよう、ひらがなで名前が記されているが、池田店1の身長を誇る小川猛志さんの名札には「2m」とあった。実際は187センチだが、子ども向けイベントでは「2m、2m」と懐かれている。今年入社した泉裕也さんは、6月から「泉洗車」という商品を始めた。泉さんがするきめ細やかな洗車サービスを特別に命名したものだが、こうした工夫が従業員の顔を覚えてもらい、信頼関係の構築につながっていくと、平田さんは考える。
「近くの学校とイベントをしたり、何か地域に貢献できる店でありたい」。平田さんが結ぶ信頼の絆は、これからさらに広がっていきそうだ。(礒野健一)
ネッツトヨタニューリー北大阪・池田店の店舗ブログ
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更新日時 2011/06/23