「井口堂公園」5月14日に開園
池田市は貴重な歴史遺産「二子塚古墳」がある通称・稲荷山と呼ばれる丘陵地帯を「井口堂公園」(2892平方メートル)として整備、5月14日に開園する。
土地所有者の加納綾女さんと加納靖久さんが市へ土地を寄付したことで実現した。加納さんは寄付の条件として、①二子塚古墳の永久保存②自然観察学習の場としての整備③市民憩いの場の設定④稲荷の社存続の4点を挙げた。
市は加納さんの意向を受け、約700万円の費用をかけて公園として整備した。二子塚古墳の石室が見学できるようになる。落石などの安全上の問題から中に立ち入ることはできない。
当日は開園記念行事として、井口堂北会館(池田市井口堂1)で市立歴史民俗資料館の田中晋作館長が「二子塚古墳(稲荷山古墳)~猪名川流域最後の前方後円墳~」と題して講演する。講演後、二子塚古墳を見学し、鉢塚古墳まで散策する。=情報提供・池田市
(進藤郁美)
※二子塚古墳…築造は6世紀前半。全長約45メートルあり、猪名川流域最後の前方後円墳と考えられている。墳頂には稲荷がまつられていることから「稲荷山古墳」ともいわれる。
※鉢塚古墳…五社神社(大阪府池田市鉢塚2-4-28)の境内にある古墳。築造は6世紀末から7世紀はじめ。直径約45メートルの大型円墳で巨石横穴式石室があり、石室の奥には室町時代前期に作られたとされる国の重要文化財・十三重塔などが安置されている。
更新日時 2011/05/12