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大阪音楽大学で学生オペラ

2幕のフィナーレを何度も繰り返し練習する学生たち=大阪音楽大学で

 豊中市庄内幸町の大阪音楽大学(中村孝義学長)で、声楽科の学生らが5月1日のオペラ「メリー・ウィドウ」の公演に向けて練習に励んでいる。公演は学生自主公演団体「Tutti2011」が主催し、出演やオーケストラ、演出などのすべてを学生が務める。

 演目の「メリー・ウィドウ」は、パリを舞台に未亡人ハンナと元恋人のダニロ、色男カミーユが恋の駆け引きをする喜劇。制作を担当する澤田美紀さん(4年)は「曲がずっと長調なので、明るく楽しい舞台になると思う」と胸を張る。

 練習では、ロングスカートをはいた出演者が本番さながらにステップを踏み、高らかに歌い上げると、演出や出番待ちの学生から「手の動きを忘れるな」「もっと動作を大きく」と声が飛ぶ。2、3幕で男爵(だんしゃく)夫人を演じる田橋愛子さん(4年)もそうした1人で、「他人の動きを見ることで、自分の欠点もわかる」と積極的にアドバイス。カミーユ役の前田満さん(4年)によると「1人では気づかないところを全員で補っていく感じ」で練習をしているという。2幕でハンナ役を務める渋谷茉南(まなみ)さん(4年)は「学生だけで作り上げるのは大変だが、プロにはない初々しさを見せたい」と笑顔を見せた。

 公演は5月1日、大阪音楽大のザ・カレッジ・オペラ・ハウスで開かれる。問い合わせは、Tutti代表・澤田090-3034-6260まで。(早川方子)

更新日時 2011/04/14


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