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ちょっと味見を(1946) 大禹謨

 高松市の友人から、地元の和菓子屋「かねすえ」の「大禹謨(だいうぼ)」が送られてきたことがある。不思議な名前の不思議なまんじゅうだった。
 説明書きによると、香川県の原料にこだわり、讃岐産小麦、小豆島産オリーブ油、讃州黒、和三盆などを使っている。それに、希少糖を加えているそうだ。なぜ希少糖かと思ってインターネットで調べると、希少糖を作る技術を香川大学の研究者が開発したとか。
 大禹謨も難しい。治水に優れた功績を残した中国・夏の禹王の謨(はかりごと=計画)という意味らしい。江戸時代に西嶋八兵衛が香川の香東川の改修をする際、大禹謨と書いた石を川に沈め、工事の成功を願ったという。それをまんじゅうの名前にしたようだ。なかなか難しい和菓子といえる。(梶川伸)2020.05.03

更新日時 2020/05/03


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