豊中市が経営戦略方針を策定
豊中市は基本政策を進めるため、都市経営を進める具体的指針として、「経営戦略方針」を策定した。計画期間は2019年~2022年。
「住む場所」としての市だけでなく、人や情報の集積、新たな産業や雇用、文化・ブランド価値を自ら生み出し、都心部や近隣都市とも連携して相乗効果を創出する「自律発展・成長する都市」の実現をめざす取り組みを、5つの戦略を軸に進める。概要は次の通り。
◆戦略1 生産性・成果向上戦略
○ワークスタイルの変革
スマートオフィスの推進、電子申請の推進、テレワーク・時差出勤など多様なワークスタイルの検討
○ICT の利活用
キャッシュレス決済の導入、AI・RPA の活用、オープンデータ化の推進
○事業・施設マネジメントの強化
施設再編の推進、施設整備・管理手法の見直し、新たな方式による事務事業の見直し
◆戦略2 人・組織づくり戦略
○ダイバーシティ(多様性)の推進
障害者雇用の推進、女性のキャリアアップ推進、育児・介護と仕事の両立支援
○人材育成の推進
戦略を支える人材の育成、採用活動の強化、庁内協働の推進
○簡素で最適な執行体制の構築
総職員数・総人件費ベースでの管理、人事・給与制度の見直し
○ガバナンス(管理体制・内部統制)の強化
内部統制システムの整備、PDCA マネジメントシステムの強化
◆戦略3 財務戦略
○中期財政計画に基づく財政運営
フロー(収支)およびストック(資産)両面の計画化、改革目標額の明確化
○中長期的な視点をふまえた財務マネジメント
中期財政計画に沿った予算配分と執行、資産の更新に伴う財務マネジメント
○歳入確保の取組み
クラウドファンディングやソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)の導入など
◆ 戦略4 共感・共創戦略
○広報力の強化
SNS を活用した情報発信強化、広報戦略アドバイザーの登用、広聴力の強化
○豊中に関わる機会の創出
シビックプライドの醸成と都市ブランドの向上、市域外・海外からの来訪者との交流・にぎわいづくり事業の実施
○オープンイノベーションの推進
公民学連携のプラットフォームづくり、民間活力の強化(民営化、Park-PFI など)、広域連携・事務の共同化の推進
◆戦略5 未来への投資戦略
○少子高齢化・人口減少に向けた対応
子育て世帯の定住・転入の促進(三世代同居・近居支援制度の創設など)、地域経済の活性化支援(起業・企業立地の促進)、Society5.0 の推進(MaaS の活用検討など)、生涯現役社会の実現
○南部地域活性化の重点投資
南部地域活性化基本計画の推進(ICT フィールドにおけるイノベーションの推進)、魅力ある学校づくりの推進(英語・ICT 教育の充実、キャリア教育)、(仮称)南部コラボセンターの開設
=情報提供・豊中市2019.09.07
更新日時 2019/09/07