豊中市が7月からスマホを活用した禁煙サポート
豊中市は、喫煙や受動喫煙による疾病を予防し、市民の健康寿命の延伸を図るため、民間資金を活用した社会課題解決の手法「ソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)」による禁煙支援事業を 7月から全国の自治体で初めて実施する。
改正健康増進法と大阪府の受動喫煙防止条例施行により、喫煙場所などが指定され、違反すると罰則の対象となるなど受動喫煙防止の取り組みが広がる一方で、喫煙者の健康支援が課題となっている。そこで市は、より禁煙に取り組みやすい環境を整備するため SIBを活用する。これまで行政主導で実施してきた禁煙支援のサービス提供の幅を広げるのが狙い。
委託事業者の募集を行った結果、医学的根拠に基づいた疾病治療用アプリの開発を専門的に行う株式会社キュア・アップ(佐竹晃太・代表取締役社長、東京都中央区)を優先交渉権者に決定。同社およびSIB実施にあたり市や委託事業者、資金提供者間の調整などを行う一般財団法人社会的投資推進財団(青柳光昌・代表理事、東京都港区)との、事業に関する基本的事項を定めた基本合意書の調印式を、5月28日に行う。
この事業では、特に子育て世代・勤労世代を中心とした禁煙に取り組みたい人に向けて、スマートフォン用アプリと保健師など専門職の指導などを組み合わせた6カ月間の禁煙支援プログラムを提供。支援の開始から終了までオンラインで完結するのが特徴。また、企業等から資金調達が可能なSIBの仕組みを活用し、地域を巻き込み受動喫煙のないまちづくりをめざす。
実施期間は2019年7月から2023年3月。禁煙支援アプリ・オンライン指導は一般用医薬品の自宅配送を組み合わせた完全オンライン禁煙支援プログラムの提供。対象は豊中市在住か在勤で禁煙したい人。費用は無料もしくは一部負担。
=情報提供・豊中市2019.05.28
更新日時 2019/05/28