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豊中市が単身世帯の生活に関する調査報告書

 豊中市の単身世帯の生活に関する調査報告書まとめた。「ひとり暮らし」はどのくらいか、なぜ増加しているのか、単身世帯は生活リスクをどの程度抱えているのかについて、壮年期(30~50歳代)に焦点をあて、国勢調査など統計資料の分析や、 現在の生活や老後の備えに関するアンケート調査を実施した。
 A4版147ページ。発行所は豊中市都市経営部とよなか都市創造研究所。販売価格は500円で、とよなか都市創造研究所(中桜塚3-1-28)、豊中市役所市政情報コーナー(市役所第二庁舎4階) で販売する。儀容は次の通り。

◇豊中市の単身世帯に関する統計資料の分析
・豊中市の単身世帯は増加傾向。平成 27 年(2015 年)時点で、3 世帯に 1 世帯は単身。
・豊中市で単身世帯が増加している背景には、①高齢者の人口増、②壮年期の女性の未婚化・ 晩婚化、③70 歳未満の男性の未婚化・晩婚化がある。
・豊中市では、壮年男性の単身率が全国に比べ低い。背景には、①未婚者の相対的な少なさ、 ②未婚者の親との同居の進行がある。
◇豊中市民の生活と老後の備えに関するアンケート調査
・壮年期の単身世帯は、生活困窮、健康、孤立の面で生活リスクを抱えやすい状態にある。
・自助的な収入源、サポート源、介護の面で、老後の期待が抱きにくい状態にもある。
・同じ壮年期の単身世帯でも、男性に生活リスクが集中しやすくなっている。
・同じ壮年期の単身世帯でも、経済的に余裕がある層と困窮状態にある層の格差がある。
・壮年期の単身世帯は、複数の生活リスクを同時に抱えやすい状態にある。
◇考察
・壮年期の単身世帯は相対的に生活リスクを抱えやすい状態にあるが、外からの把握が難しく、当事者による申告も期待しづらい。支援が難しい状態で、困難を蓄積しながら高齢期を迎える単身世帯が増えることが予想される。
==情報提供・豊中市(梶川伸)2019.05.19


更新日時 2019/05/19