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千里中央地区活性化基本計画を策定

 豊中市の千里中央地区活性化協議会は、今後概ね10年程度の期間に関係者が取り組むべき方向性や方針を示す「千里中央地区活性化 基本計画」を策定した。北大阪急行延伸を契機に大きく変貌する千里中央地区の再整備に向けたもの。
 計画は、2016年度~30年度にわたり、千里中央地区内に土地や建物を所有する官民の関係者などが参画する協議会で検討を進め、地区のさらなる活性化を図る指針として
策定した。地区を北大阪の中核的な都市拠点として形成することや、千里ニュータウンの地区センター機能の充実などをまちづくりの取り組み方針として設定するほか、多様な魅力に富む競争力のある一大商 業核の形成などを再整備コンセプトとして定めている。  計画の詳細は豊中市ホームページから見ることができる。

◇まちづくりの取り組みの方針
・⽅向性1︓北⼤阪の中核的な都市拠点を形成する
 北⼤阪の中核的な都市拠点にふさわしい⾼次都市機能を導⼊する。 
  バス乗降場等を集約・再配置や乗継利便性の向上により、ターミナル機能を強化す   る。 
  千⾥ニュータウンの顔となる、賑わいやコミュニティの核になるシンボル空間を形成  する。
・⽅向性2︓千⾥ニュータウンの地区センター機能を充実する 
  千⾥に住まう多世代のニーズを満たす⽣活利便機能を充実する。 
  多様な都市魅⼒や価値を創造する⽂化交流機能を充実する。 
  駐⾞場の適正な配置・運⽤により、交通負荷を低減する。 
  ⾃転⾞・バイクのアクセス動線に応じた利⽤しやすい⾃転⾞駐⾞場等を整備する。
・⽅向性3︓快適な回遊動線や広場空間を充実・再構築する 
  ⾼質で連続した歩⾏者ネットワークの拡充により、地区全体の回遊性を⾼める。    デッキを含む歩⾏者動線に沿って賑わいや潤いのある連続した街並みを形成する。
  周辺の緑豊かな環境と連携した、緑の回遊ネットワークや憩いの場を創出する。
・⽅向性4︓環境配慮や防災性向上を⽬指したインフラ整備や取組みを推進する 
  施設の機能更新等にあわせて、効率的なエネルギー利⽤を促進する。 
  環境に対する市⺠意識の更なる向上を図り、環境にやさしいライフスタイルを実践す  る。 
  「⼈的被害の抑制」「⽴地企業の事業継続の確保」を図るため、災害対策の整備に取  り組む。 
  平常時から勉強会や訓練を定期的に開催し、防災意識の啓発・⾼揚や地域連携の強化  を図る。
・⽅向性5︓エリアマネジメントや市⺠参加により持続的・発展的にまちを育てる 
  地域・事業者等が連携し、パブリックスペースの利活⽤を促進することで、地区全体  での賑わい創出・ 情報発信に取り組む。(イベント等の企画・運営、エリアプロ   モーション等) 
  公共空間の質の⾼い維持管理・改善により、地区内の快適性・回遊性を向上する。   (広告物・サインの⾃主ルール策定、清掃等の管理⽔準の向上、放置⾃転⾞対策等)

◇千⾥中央地区「東町中央ゾーン」再整備計画
・施設配置計画
  ⼤街区化等による商業施設等の再整備の推進 
  広場空間(セルシー広場を継承した新たな広場等)の整備や環境創出となる屋上緑化  等の導⼊ 
  東町中央ゾーン全体で偏りなく回遊が⽣まれ、賑わうよう、東⻄両街区に商業施設等  を配置 
  施設間のバリアを極⼒感じさせないような⼀体感を持たせるとともに、東町中央ゾー  ン全体で店舗・サー ビス等に⼀⼤商業核にふさわしい多様性を備え、周辺に⽴地す  る商業拠点並みの施設規模を確保 
  北⼤阪の都市拠点にふさわしい⾼次都市機能の導⼊や、多様なニーズに対応した⽣活  利便機能等の導⼊ 
  ⺠間施設の更新等と⼀体的に公共施設の整備や都市機能の導⼊等を図り、再整備を効  率化
・⾃動⾞交通計画
  バス乗降場等を中央改札周辺に集約し、⾏先⽅⾯別に東⻄にコンパクトに再配置    商業施設等の再整備と⼀体となった利便性や快適性、安全性の⾼い駅前広場の再整   備 
  道路ネットワークを東町中央ゾーンの将来形に合わせ再編(千⾥中央2号線の全線対  ⾯通⾏化と新千⾥東 町第4号線等の改廃の検討、バスと⼀般⾞の動線の分離、来退  場⾞両動線の効率化や通過交通の削減) 
  東町エリア全体での駐⾞場再編計画を作成し、具体化(路上駐⾞や路上荷捌き等を抑  制する既存駐⾞場の 有効活⽤や再編)
・歩⾏者・⾃転⾞動線計画
  2階(デッキ)レベルを歩⾏者の基本動線とし、公共交通へのアクセス動線、東町中  央ゾーン内の回遊動線 を確保するとともに、⽴体的かつ重層的に歩⾏者動線を設   け、縦動線も充実 
  地区内及び地区の内外を結ぶ歩⾏者動線の拡充 
  商業施設等の再整備と⼀体となった、連続的で利便性の⾼い快適な歩⾏者ネットワー  クを形成 
  公共交通機関間の乗継利便性を改善 
  地区内外を結ぶ⾃転⾞通⾏空間を確保し、⾃転⾞交通の安全性や利便性を向上 
  外縁部に⾃転⾞及びバイク駐⾞場を確保(既存施設の再編や商業施設等の再整備と⼀  体となった整備)
=情報提供・豊中市(梶川伸)2019.04.02


  

更新日時 2019/04/02