空き店舗活用で商店街活性化 池田・関関COLORSの挑戦
関西大学と関西学院大学の学生が池田市・栄町商店街の空き店舗に「関関COLORS」をオープンし、商店街の賑わいを創り出す試みを続けている。子ども預かりサービスも柱に据えた。「人の輪による賑わい」を目指しているが、代表を務める関学商学部2年の高野匠司さんは「自分たちから地域の中に出ていかなければ何も進まない」と、8カ月の感想を話す。
池田市やまちづくり団体、企業、商店街、学生が連携して2009年8月に検討委員会が発足。国の地域商店街活性化事業の認定を受け、2010年6月に関関COLORSがスタートした。現在、37人の学生が子ども預かりサービス、カフェ、イベントを行い、運営している。
放課後の子どもたちが安心して過ごせる居場所づくりが必要との考えから、子ども預かりサービスは始まった。午後5時になると3~5人の子どもがやってくる。学生は毎回、パイやクッキー作り、割りばし鉄砲の工作を考えるなど、子どもたちを飽きさせない工夫をしている。
高野さんは「実社会に接しながら、自分で企画、実現することが刺激になる」と言い、関学社会学部2年の川村あゆみさんは「学生の手ですべて作り上げるのが面白い」、関学経済学部3年の後藤ゆきさんは「学生生活だけでは得られない経験ができるのは嬉しい」と魅力を話す。
学生の挑戦に、商店街の人たちは「一緒に街を盛り上げたい」と口を揃えている。 子ども預かりサービスは月、水、金曜の17時~19時。小学1~3年生が対象。料金は月1~4回コースは1回1000円、月5~7回コースは1回900円、月8~12回コースは1回800円。カフェは月、金曜の13時~16時。問い合わせは関関カラーズ072-753-6839。
(進藤郁美)
◆「関関COLORS」のブログ
http://ameblo.jp/kankwan-colors/
更新日時 2011/02/15