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豊中市日中友好協会が創立20周年記念講演会

豊中市日中友好協会が開いた講演会

 豊中市日中友好協会講演会(田中潤治会長)は2月18日、豊中市本町3-1-16、ホテルアイボリーで、創立20周年を記念した講演会を開いた。道教友好協会も共催し,
会員や市民ら約50人が聴講した。
 名和又介・同志社大学名誉教授(中国語学)が「中国の名所・旧跡・建造物の吉祥図案」と題して講演した。名和さんは、吉祥図案について、「切り紙、年画・絵画、服装・人形、陶磁器などに現れている」として、映像を示しながら、具体的に解説した。
 例として山西省の豪邸「王家大院」を取り上げ、獅子や龍、鹿、5羽のコウモリなどのデザインがいたるところに施されていることを説明。また桃は長寿のシンボルで、中華料理の最後の桃の菓子が出てくるのはそのためだと、身近なところに例をとりながら話した。
 さらに、吉祥図案の1つとして大きな鶏を取り上げ、鶏冠(とさか)の「冠」は「官吏」の「官」と同じ発音で、高級官僚を目指す思いが込められていることも述べた。その上で、昔の中国の「科挙」(公務員試験)に通って良い生活をしたいという強い願望や、そのことが吉祥図案にも現れていることを、わかりやすく話した。(梶川伸)2018.02.19

更新日時 2018/02/19


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