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文化財防火デー:日本民家集落博物館で消防訓練

火元に向けて勢いよく放水する同市消防職員ら

 1月26日の文化財防火デーを前に21日、豊中市にある服部緑地の日本民家集落博物館で、豊中市北消防署による文化財の消防訓練が行われた。同館には国や大阪府の指定文化財となっている民家が全国から集められており、消防職員や消防団員ら31人が初期消火や放水などの訓練に真剣な表情で取り組んだ。訓練に参加した同館職員の奥村直樹さんは「いざというときに慌てないように、実際に消火器などを使った訓練を継続することで職員の防火意識を高めていきたい」と話していた。

 午前10時に、国の重要文化財に指定されている「日向椎葉の民家」で火災が発生したとの想定で訓練がスタート。民家横から上がった煙を目撃した同館職員が「火事だ」と別の職員に伝え、119番通報し、それと同時に消火器による初期消火や屋外消火栓にホースをつなぎ、火元に目掛けて放水を行った。その後同署から指揮車1台、タンク車1台、中豊島分団のポンプ車1台が到着し、消火活動にあたった。訓練は約30分で終了。豊中市北消防署は「まず、火を出さない事が第一ですが、万一の場合に備えて常に施設管理者と連携して備えたい」と話している。

 市内では1月30日日までに原田神社や西福寺、今西邸(浜1丁目)などで、消火訓練を行う。=情報提供・豊中市(早川方子)

更新日時 2011/01/21


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