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池田で双子、三つ子のママサロン

親子でお絵かき。ママたちの連帯感が強く、子ども同士も仲良し=池田市保健福祉総合センター

 池田市子育て支援課は、市内の双子や三つ子とその保護者を対象に、子育てサロン「ふたごみつごのびのび」を開いている。月に1度の割合で保健福祉総合センター(城南3)に集まり、情報交換などを通じてママ同士の交流をはかっている。

 池田市内の双子・三つ子は、市が把握しているだけでも50組以上いるという。この数字は就学前の子どもに限られているので、小学生以上を加えるともっと多くなる。

 「双子って案外珍しくないんですよ」。

 こう話すのは男の子と女の子の双子(2歳)を持つ佐野真由美さん。街中でも双子用のバギーをよく見かけるという。そういう時は同じ双子のママとして親近感を持つものの、「街で偶然出会っただけで友達になるのは無理」と語る。「ふたごみつごのびのび」はママ友達を作りやすいので、できるだけ参加している。

 室谷美保子さんもかかさず参加する1人。双子が新生児だったころは、「まともに眠れたのは1日で30分くらい」と話す。しかも、「少し大きくなって歩き回るようになる、ともっと大変になってしまって」と笑う。

 3歳の双子のママの岡本敦子さんの感想は「子育てはいかに手を抜くかが大切だとわかった」。ほかのママたちもからも「1日くらいお風呂にいれなくても死なないわ」「冷凍食品を使ってもいいのよ」と合いの手が入る。

 取材中、岡本さんの元に「どうぞ」と女の子が紙袋を持ってきた。袋の中身はお古の洋服。4歳の双子のママからの贈り物だった。「いつもいただくんです。とても助かる」と笑顔の岡本さんの横で、佐野さんが「次はウチに回してくれるんですよ」とニッコリ。

 双子を連れていると見知らぬ人から「大変ね」「頑張って」と声をかけられることが多いという。「小さなことだけれど、どんなに励みになることか。本当は1人でも2人でも子育ての大変さは変わらないんですけど」というのが共通した実感のようだ。(早川方子)

更新日時 2011/01/17


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