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豊中市が都市政策に関する調査研究の報告書を発行

 豊中市は、都市政策に関する調査研究の報告書「南部地域の活性化に向けた調査研究」を発行した。市の持続的な発展と計画的な市政の推進に資するため、市を取り巻く社会経済環 境の変動を見据えながら、中長期的視点に立った都市政策に関する調査及び研究を行い、その調査研究結果を毎年報告書としてまとめている。

◆南部地域の活性化に向けた調査研究=人口減少・高齢化のまちを活性化するには?―大阪音楽大学とともに考える
 豊中市の中において、人口減少が進む南部地域。同地域にある大阪音楽大学とともに、どうすれば 「まち」がより活性化するかを考えた。2年研究の1目となる2016年度は、データ整理やアンケートで課題を洗い出し、大まかな方 向性を示した。
◇調査①既存データからみる南部地域の変遷
・人口の面は、1970年ごろから、30代の子育て世帯を中心に継続的に減少
・一方、20代は転入超過傾向がある
・音大生を中心に、若い世代の昼間の流入人口が多いという傾向もある
◇調査②大阪音楽大学の学生へのアンケート
・学生は阪急電車で通学するものの、駅周辺店舗の利用は少なく、治安が良くないイメー ジがある
・地域と学生の間には、行動と意識の両面でギャップある
◇調査③若い世代(18~339歳)へのアンケート
・ライフスタイルを5つに分類し、地域評価の関係を分析した
・単身者は、趣味や遊びの面での満足度は高いが、地域内のつながりが少なく、地域への 愛着は低いようだ
・教育環境や街並みの評価が低いことが子育て世帯の定住を妨げていると考えられれう
◇まちの求心力を高める考察
・ターゲット別に、関心のある分野で社会的なつながりを形成することを考えた
・単身者には1人でも心地よい「居場所」を作り、緩やかなつながりを
・子育て世帯には、ファミリーサポートや音楽プログラムで地域の魅力を提供
※次年度は、インタビューなど質的な調査を行い、具体的な活性化策を探る
●サイズなど
・A4版、191ページ、白黒
・販売価格:500円
・販売場所:とよなか都市創造研究所(豊中市中桜塚3-1-26)または、 市政情報コーナー(市役所第二庁舎4階)

更新日時 2017/04/28