南消防署で管内の中学生を対象に防災講座を開催 中学生が消防士と競争
豊中市南消防署で12月27日、豊中市立第十六中学校バスケットボール部の生徒19人を対象に「チャレンジ防災48」を使った防災講座が開催された。「チャレンジ防災48」とは、小学生以上の子どもたちを対象に、地域の防災力向上のために消防庁が作成した48項目の防災教材のことで、消火や救出など災害における知識や行動を学ぶもの。生徒たちは、訓練用の水消火器を使って消火器の操作を学んだほか、現役の消防士とおよそ7キログラムの放水用ホースを担いで、階段を駆け上がるなど、楽しみながら学んでいた。参加した小谷勇介さん(14)は、「ホースが思ったより重かった。災害の時に自ら行動できるよう心掛けていきたい」と話していた。
講座は午後1時より同署の敷地内を使って行われ、煙に覆われたなかで人形を捜す煙中体験や、生徒4~5人でチームを作り、ほうきや雑誌など日用品を使った応急手当てや搬送を競技形式で学ぶ講座などが実施され、生徒たちからは競技の勝敗に大きな歓声が上がっていた。
南消防署では「子どもの頃から防火・防災に関する知識を身につけることが重要と考え、今回の事業を計画しました。これからも、市民の皆さんと協働して災害に強いまちづくりを進めて行きたい」と語る。なお、同様の防災講座は平成23年1月5日にも、同市第七中学校の生徒を対象に開催される。=情報提供・豊中市(早川方子)
更新日時 2010/12/28