戦場の子どもたちへ願いを込めたクリスマスツリー 豊中市立第十四中学校に登場
豊中市立第十四中学校(井崎敏彦校長、635人、北緑丘1)で24日、1年生の生徒220人が平和への思いを込めて作ったクリスマスツリーが完成した。
同校では毎年平和について学習する機会を設けており、今年11月には大阪府出身のフリージャーナリスト・西谷文和さんを招いて「戦争と人々の生活」という講演会を開き、学校に行くことができず、親から爆弾の作り方しか習わない子どもや、無人の飛行機でゲームのように人を殺すシステムなど、戦争の悲惨さや戦場の現実などを学んだ。
戦場ではクリスマスやお正月を祝うことなく死んでいく子どもや、クリスマスプレゼントに「家族」や「笑顔」と願う子どもがいることを知り、戦場の子どもたちの願いがかなうようにと1年の学級委員がオブジェとツリー作りを提案。
高さ約3メートルのクリスマスツリーには、学校や病院など戦場の子どもたちにプレゼントしたいものの絵が飾られている。また、自分たちの平和への思いが世界中へ伝わるようにと、縦15センチ、横15センチの紙のハト220羽を、縦1.5メートル、横2メートルの紙に貼り付け、1つの大きなハトになっているオブジェも制作。小さな紙のハトには「全ての子どもたちに青空と笑顔を」など平和への思いが書かれている。作業にあたった東出恵さんは「実際にイラクやアフガニスタンに行くことはできないが、作品を通してたくさんの人に平和について関心を持ってもらえたら」と話していた。
、ツリーは展示用に形を変えて同校本館の1階に、ハトのオブジェは生徒用の玄関に来年3月末頃まで飾られる。=情報提供・豊中市(礒野健一)
更新日時 2010/12/24