豊中市南消防署が立ち入り検査 消防設備設置基準強化で
豊中市南消防署(田中輝雄署長、庄内幸町5)は21日、市内のカラオケボックスや個室ビデオ店に対して、12月1日から消防法施行規則などが改正されて設置基準が強化された自動火災報知設備や誘導灯を確認する立ち入り検査を実施した。検査対象となるのは、個室を持つカラオケボックスやインターネットカフェなど5店。
同市服部南町のカラオケボックス「カラオケゆー坊豊中店」を訪れた南消防署職員は、消防設備設置業者の立会いのもと、煙式感知器やベルが再鳴動する火災受信機、誘導灯の設置や動作を確認。同市消防本部では、「年末年始を控え、市民が安心して利用できるよう、関係者に防火設備の維持管理と火災予防の徹底を指導していきたい」と話し、同店の滝田店長は「設備とともに、火を扱うスタッフへの指導や店内巡回を定期的に行うなど、店をあげて火元の管理を徹底していきたい」と話した。
消防庁では平成20年10月に発生した大阪市浪速区の個室ビデオ店火災を踏まえ、自動火災報知設備や誘導灯の設置基準を強化するために、消防法施行規則や機器の設置基準を改正する省令を2009年9月に公布。2010年12月1日から適用されたため、消防本部では市内各店の設置状況を確認するため立ち入り検査をスタートした。今後は、南消防署の管内の、カラオケボックス、インターネットカフェ、個室ビデオ店などについて順次立ち入り検査を実施する。=情報提供・豊中市(礒野健一)
更新日時 2010/12/21