豊中市が職員対象に街路樹診断講習会開催
豊中市は11月30日、倒木や枯れ枝の落下などの危険性のある街路樹の管理について、市担当職員の知識を深めるため、樹木医を講師に招いた街路樹診断講習会を開催した。
講習会には、市の道路維持課や道路建設課、教育委員会教育総務課などの職員29人が参加。講師である環境設計株式会社の樹木医、平川法義さんの指導の下、実際に街路樹を見たり触れたりしながら診断方法を学んだ。
市は街路樹の倒木などによる事故の防止や交通の安全確保のため、市道416路線にある133種13216本の街路樹の全てを対象に、街路樹の点検調査に向けた予備調査を8月に開始。樹木医が目視による危険木の判定や点検調査のために必要な幹周のデータなどを収集した。この調査結果を踏まえ、2017年度には樹木医が幹周60センチ以上の樹木などを対象に、外観診断や精密診断などの点検を樹木医により実施する予定。腐朽率の測定などを行い、危険木を撤去する。なお、撤去した後の再植栽については、2018年度に街路樹維持管理計画を策定する予定。
こうした取組みを進めるにあたり、市職員の街路樹管理についての知識やスキルをより高めようと、今回の講習会を企画した。この日は市道新千里4号線(新千里北町)で講習会を開始。実際の街路樹を確認しながら、樹木医から樹木の状態を見分けるポイントや幹の空洞の確認方法、主な観察点などを学んだ。また、精密診断で用いる樹木診断の専用機器「レジストグラフ」の使い方なども教わった。道路維持課の榊原英彦課長補佐は「今回教えてもらったことを生かして、危険木の知識を身に付け、倒木事故を未然に防ぎたい」と話した。
=情報提供・豊中市(梶川伸)2016.12.02
更新日時 2016/12/02