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豊中市立第七中学2年生がカーフェリーの見学授業

船内の操縦室にあるレーダーや操舵機の説明を聞く生徒

 豊中市立第七中学校(庄内栄町5、上杉敏行校長)の2年生110人が10月25日、国土交通省近畿運輸局の協力で、大阪港に停泊中のカーフェリーや港近くにある物流施設を見学した。外国航路元船長による船員業務の説明を聞いたほか、物流施設では仕事内容の説明を聞き、荷物の仕分け作業の現場を訪れた。。
豊中市では、中学生が市内の店や事業所などで仕事を体験したり、仕事の話を聞いたりするキャリア教育を実施している。七中は今回、海運事業や港湾の物流関係の現場を施設見学先にしようと考え同市産業振興課に打診。同課は運輸局に相談を持ち掛け、今回の企画が実現し た。
 前日の24日に学校で運輸局職員による海運や倉庫、自動車運送など物流に関する講義と、運送事業者の経営者による物流業界の仕事の説明が行われた。25日は大阪南港フェリーターミナルで3班に分かれ、カーフェリーの船内を見学。操縦室では海図や操舵機レーダーの役割、またデッキではファンネルと呼ばれる煙突の説明を聞いた。
 外国航路元船長の上窪良和さんに海運全体の約8割が輸入であるなどの話を聞いたり、日本の輸入量上位6品目をクイズ形式で考えたりするなどした。生徒らは「船酔いはしますか」「休日はありますか」など質問しながら、熱心に学んでいた。
 その後、物流施設の佐川急便湾岸センターへ移動。荷物のバーコードを読み取り、配送先ごとに全自動で仕分けされる工程に、生徒らは興味を示していた。
上杉校長は「2日間、普段聞くことができない海陸の物流の話をうれしい」と話した。
=情報提供・豊中市(梶川伸)2016.10.27

更新日時 2016/10/27


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