第8回社会人落語日本一決定戦、グランプリに万年堂きさ馬さん
第8回社会人落語日本一決定戦のグランプリに10月9日、千葉県松戸市の会社員、万年堂きさ馬(本名・豊田雄二)さん47歳)が決まった。
この大会は「社会人落語日本一決定戦」実行委員会(実行委員長・倉田薫池田市長)が上方落語協会(桂文枝会長)の協力で、2009年から池田市で行っている。今回は北海道から沖縄まで 全国から284人の応募があった。1次審査を通過したのは171人(男性118人、女性53人)で、最年少は24歳、最高齢91歳だった。8日に池田市内の6会場で予選会を実施した。
10月9日は、予選を勝ち抜いた10人が池田市民文化会館アゼリアホール落語を行い、創作落語「ラーメン寿限無」を演じた万年堂きさ馬さんがグランプリに輝き、八代目名人となった。万年堂さんには賞金50万円と日清食品株式会社からチキンラーメン1年分が送られた。桂文枝・審査委員長は「この方の落語は、うまく寿限無という古典落語を活用して、ラーメンブームにも乗っている。上方落語の若手10名くらいを勉強させたいくらいです。
ネタもよく練れていて、間違わずにすらすら言えるのは大したものだ」と評した。
2位は創作落語「風邪医者」を演じた三重県津市、医師、南遊亭栄歌(本名・塩﨑明洋)さん、3位は創作落語「羽根つき日和」を演じた東京都葛飾区、自営業、参遊亭小遊(本名・荒井久美子)さんが選ばれた。桂委員長は大会を振り返り、「今回“これはひどい、よく決勝に残った”みたいな人は誰もおらず、1、2、3位と市長賞はしっかりと決められた。
自分たちの生活から出たネタは素晴らしい。それぞれのネタにデパートの苦情係や医者といったそれぞれの良さがあった。(今後チャレンジする人は)社会人らしさを出してもらえたら。プロとは違って1年間同じネタをやれるので、次回にむけて精進してほしい」とコメントした。
=情報提供・豊中市(梶川伸)2016.10.10
更新日時 2016/10/10