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府電気工事工業組合三国支部が感震ブレーカーの展示パネルを消防局に寄贈

三好さんが寄贈したブレーカーを説明

 大阪府電気工事工業組合三国支部(中井一支部長、大阪市淀川区、155社)は8月4日、感震ブレーカーの設置を啓発する展示パネルを豊中市消防局(井ノ本学消防局長、岡上の町)に寄贈した。
感震ブレーカーは地震の揺れに伴う電気機器からの出火や、停電復旧時に発生する火災を予防するためのもの。支部の組合員で豊中市庄内西町にある三好電気工業所の代表取締役・三好裕史さんは「安全なまちのため展示パネルを通じて感震ブレーカーを知ってもらい、1世帯でも多く設置してもらえればうれしい」と話した。
三国支部は大阪府北部にある電気工事会社で組織。豊中市のほか、大阪市西淀川区、淀川区、池田市、箕面市、豊能町、能勢町で、電気や太陽光発電、電気自動車用コンセントの工事に関する相談対応などを行っている。また、2014年3月に閣議決定された首都直下地震緊急対策推進基本計画で同ブレーカーの普及が盛り込まれていることに伴って、ブレーカーの普及活動にも取り組んで いる。
 このブレーカーは、地震を感知すると自動的にブレーカーを落として電気を止める。分電盤への内臓型や後付け型のほか、コンセント型、簡易型のものがある。今回寄贈されたのは内臓型と後付け型、簡易型の機器を展示するパネル。電球とブレーカーが取り付けられた板を横にスライドさせて地震の揺れを再現すると、ブレーカーが作動。音が鳴り、一定時間経過するとブレーカーが落ちて電気が遮断され、電球の明かりが消える仕組みになっている。
 東日本大震災では原因が特定された108件の火災のうち過半数が、電気ストーブの転倒や電気コードの断線、ブレーカーが落ちずに停電した分電盤から通電復旧時に出火するなど、電気が原因だった。このことから市消防局は、地域の自主防災訓練や防火に関する講習会などで展示パネルを活用する。
=情報提供・豊中市(梶川伸)2016.08.05

更新日時 2016/08/05


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