活発な活動 豊中・校区福祉委員会
身近な問題を自分たちで解決し、助け合いを進めていく――。豊中市は地域組織、校区福祉委員会の活動が活発で、2009年に日本地域福祉学会の地域福祉実践賞を受けた。ボランティアによる運営が特徴だ。
豊中市内の小学校は41。校区単位の福祉委員会は38ある。委員会は市社会福祉協議会と連携し、援護が必要な人を対象にした小地域福祉ネットワーク活動に取り組んでいる。3つの委員会は2校区にまたがっているので、市内全域をカバーしている。
賛助会員の会費(年額1口500円)などが活動資金になる。会費はいったん市社会福祉協議会に入り、55%が各委員会に返される。残りの45%は、市全体の事業などにあてられる。
ふれあいサロンは、どの委員会も設けている。お年寄りらが集まり、ボランティアと一緒にカラオケや手芸、茶話会などを楽しんでいる。親子が集う子育てサロンも全委員会にある。小曽根校区では、60組もの親子がメンバーになっている。ミニデイサービスを実施している校区もある。
個々人に対しては見守りや声かけのほか、話し相手、買い物といった簡易なボランティア活動も行われている。市社会福祉協議会の佐藤千佳・地域支援係長は「自分たちのかかわりで地域が変わっていき、みんなが喜ぶのを目の当たりにできるのがいい」と、活動の活発さを分析する。(梶川伸)
更新日時 2010/12/02