豊中市在住の「車いすの書家」、伊藤進さんが個展を開催
20歳のときに突然の事故で首の骨を折って車いす生活となり、現在は書家として活動する伊藤進さん(44)が11月23日、豊中市曽根東町1丁目のギャラリー&オフィスARTBOXで個展「伊藤進・心書展 奇蹟」を開催する。和紙にに書いた21作品のほか、御影石を砕いた粉で焼き上げた花器や皿などの陶器も展示される。
大阪市生まれの伊藤さんは、小学1年生のときに豊中市に転入。高校卒業後に入学した体育専門学校で、体操の授業中に首の骨を骨折。感覚が胸から上しかなく、腕がある程度動くものの、脚や指が動かなくなった。伊藤さんは、車いす生活者となり、失意と不安から自宅に引きこもっていたが、29歳の時、たまたま見ていたテレビの教育番組で書と出会った。以後、書くことに没頭し、1999年から毎年、大阪市内や京都市内で個展を開いている。
今回の個展では11年目を迎えるにあたり、初めて会場に豊中市を選んだ。今年のテーマは「奇蹟」。伊藤さんは、「一年間、『奇蹟』という言葉を感じ受取ることで、いかに日々の当たり前の出来事が『奇蹟』であるかということを感じるようになりました」と話す。
展示は、11月28日まで。時間は11~19時。最終日は17時まで。問い合わせは、ギャラリー&オフィスARTBOX06-4865-2356まで。=情報提供・豊中市(早川方子)
更新日時 2010/11/22