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豊中看護専門学校で戴帽式のリハーサル 本番は5月日

:「誓いの言葉」を述べる学生

 豊中市豊中市上野坂—6−1、豊中看護専門学校(眞下節校長、82人)で5月11日、最後の看護学科の2年生40人(女34人、男6人)が翌日の戴帽式に向けたリハーサルを行なった。
学生らは厳粛な雰囲気の中、看護師の象徴である看護帽をかぶせてもらい、ナイチンゲール像から灯を受け取り、看護の道を歩む者としての誓いの言葉を全員で述べた。同校は2015年度生で学生募集を停止したため、今回の戴帽式が最後になる。中川成美さんは「豊中看護専門学校最後の学生として、誇りを持って歩んでいきたい」と話していた。12日の戴帽式本番の後は、市内の病院や介護老人保健施設で看護実習に取り組む。
 同校は、看護師の養成を目的に一般財団法人豊中市医療保健センターが1977年4月に開校。看護師をめざす高等学校卒業者や社会人などを対象とした看護学科(3年課程)を設けている。戴帽式は、これから医療現 どで実習を行う2年生を対象に、改めて看護の意味を考えてもらうために行われる伝統行事。近代看護教育の生みの親であるフローレンス・ナイチンゲール(1820~1910)の誕生日5月12日の「看護の日」の時期に毎年行っている。近年、衛生上の理由などから看護帽を着用しない病院もあるため、同校では戴帽式を行うかどうか学生に判断を任せているが、今年も強い希望があり学生4人の戴帽式委員を中心に企2人ずつ演台の前に進み出て、同校の網本香織副学校長らから真新しい看護帽をかぶせてもらった。続いてナイチンゲール像からそれぞれが持つ燭(しょく)台のろうそくに「愛の灯」を移した後、「誓いの言葉」を斉唱した。
 この「誓いの言葉」は毎年、学生が作成。戴帽式委員を中心に文章をまとめ、「患者様の気持ちに寄り添った看護を行うことを誓います」と力強く述べた。
 山﨑亜美さんは「学校で学んだことを生かして、これからは現場で患者様1人ひとりに合った技術を身に付けたい」と話していた。
=情報提供・豊中市(梶川伸)2016.05.12

更新日時 2016/05/12


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