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東北の被災地へ派遣された職員の体験談を消防職員に伝える

被災地の状況を報告

 東日本大震災の被災地へ派遣された豊中市消防局(岡上の町、井ノ本学局長)職員が自身の体験などを消防職員に伝え、災害時の対応意識を高める研修が2月17日、消防局で開かれた。研修は3回に分け全職員が受講する。
 3月で東日本大震災から5年を迎えるのを前に、大規模災害時に救助の現場を担う消防職員に災害対応への意識を一層高めてもらうのが狙い。講師を務めたのは消防総務課の小倉博課長。市危機管理室に所属していた2013年4月から8月まで岩手県大槌町へ派遣されていた。
小倉課長は1時間10分にわたって講演。阪神・淡路大震災の時の市消防の対応や市内の被災状況、東日本大震災における市の対応業務、大槌町へ派遣されていた時の勤務内容といった体験に基づき、学んだ教訓や消防職員として感じた心構えなどを話した。また、大規模災害時には、自分の家庭に不安があると活動にも不安が残るといったエピソードを紹介。まずは自分の家の対策をしっかりしておくことの大切さや、他の災害現場を見ておき大規模災害時に行政ができる限界を感じておくことの重要性など、普段から大災害に向けてどのように備えておくことを強調した。
 豊中市は東日本大震災直後に大槌町へ緊急消防援助隊を派遣。現在でも市社会福祉協議会と協働で市内の高校生に被災地でボランティア体験してもらうとともに、被災地の高校生と交流をするボランティアバスを運行したり、被災地の高校生を招いて同市内の高校生とスポーツや音楽による交流事業を実施している。
=情報提供・豊中市(梶川伸)2016.02.19

東日本大震災 岩手県大槌町

更新日時 2016/02/19


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