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大阪音大で火災発生を想定した避難訓練

はしご車を使った訓練

 豊中市庄内幸町1、大阪音楽大学(武藤好男学長)で10月28日、地震による火災が発生したことを想定した避難訓練をした。豊中市消防局南消防署が35メートル級はしご車を使用して、学生の救出などを実施した。
 この訓練は、学生や教職員らに日ごろから防災への意識を高めてもらおうと、実践的な訓練にするため授業中に開催した。大学の学生305人と教職員ら35人が訓練に参加
し、消防隊員20人が救助や避難誘導などを行った。
 午後4時15分にF号館で、地震による火災が発生したとの想定で訓練がスタート。10組に分かれた学生を教職員らが先導して中庭へ誘導。大学のポータルシステムにより配信した安否確認メールを携帯電話やスマートフォンで確認し、現在の状況や居場所などの項目に回答して送信した。続いて、 煙体験ハウスで火災時の状況を疑似体験。また、20メートルの高さがある屋上にはしご車のはしごを伸ばして、逃げ遅れた学生を救助した。
 訓練終了後、南消防署員は「緊張感のある訓練ができました。 万が一に備え、すぐに避難できるよう心構えをしておいてください」と学生らに呼び掛けた。参加した2年生の福西 仁さんは「貴重な体験ができました。この経験を生かし、防災の意識を高めようと思います」と話していた。
 大阪音大は近い将来、甚大な被害を伴うと想定されている南海トラフ地震が起こると可能性があることから、防災対策や災害対応を考える上で必要な自助・共助・公助の意識を高めようと、2012年度から避難訓練を実施している。2013年にはB5サイズ「大阪音楽大学大地震対応マニュアル」を作成。地震対策や安否確認の方法が書かれており、新入生に配付している。
=情報提供・豊中市(梶川伸)2015.10.29

更新日時 2015/10/29


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