自宅で倒れた夫に救命手当 北消防署が表彰状
豊中市北消防署(岡上の町1)は10月28日、自宅で朝食後に倒れ心肺停止状態になった堀川家弘さんに胸骨圧迫(心臓マッサージ)などを行って救助した妻の貞子さんを表彰した。
家弘さんは7月25日、自宅で朝食後、意識を失った。異変に気付いた娘の福場勝代さんが119番通報したところ、胸骨圧迫をするよう指示を受けたため、家弘さんを床に寝かし、救急車を待つ間に貞子さんが胸骨圧迫を繰り返した。2分後に弱いながらも呼吸が再開。通報から3分後に救急隊が到着したときには、脈拍を確認できる状態だったという。家弘さんは通報から9分後に到着した府立千里救命救急センター(吹田市)のドクターカーで同センターへ搬送され、翌日には一般病棟に移った。9月2日に退院し、現在はボーイスカウトの指導員としての活動を再開している。
荒木秀夫・北消防署長は「迅速かつ適切に応急手当を行い、救急隊に引き継いだことで尊い命が救われました」と感謝の言葉を述べた。貞子さんは「夫が倒れた時は、もうだめかと思いましたが、呼吸が再開したときには感動しました」と話していた。=情報提供・豊中市(早川方子)
更新日時 2010/10/28