音大卒業生サックスカルテット
大阪音楽大学(豊中市庄内幸町1)を2010年春に卒業した女性4人が「レジュイール・サクソフォン・カルテット」を結成し、演奏活動を始めた。まだ、友人に頼まれてボランティア的に演奏する機会がほとんどだが、「将来は仕事としていきたい」と話し、プロとしての活動を目指して練習を続けている。
メンバーはリーダーの吉岡亜貴子さん(アルト・サックス)、今西明日香(ソプラノ・サックス)、上田さとみさん(テナー・サックス)、神谷(かみたに)優子さん(バリトン・サックス)。4人とも中学校に入って、吹奏楽部などでサックスを始めた。
大阪音大でサックスのコースは1学年で20人。音大ではアンサンブルの演奏を経験しているが、4人だけの演奏機会はなかったという。吉岡さんは「卒業しても演奏を続けたい」と考え、卒業生に声をかけ、カルテットが誕生した。
「レジュイール」はフランス語で、みんなを楽しませる、という意味。4人は「サックスは音がいい。クラシックにもジャズにも使われる幅の広さを持っている。いろいろな音が出せるのが魅力的。その魅力を、多くの人に知ってもらいたい」と、夢を語る。
卒業後はアルバイトや、サックスの演奏を教えることで、生計をやり繰りしている。その一方で、週に1回、公共施設のスタジオを借りて、練習に励んでいる。
これまで、友人に紹介されて、喫茶店や学童保育の施設などで演奏をしてきた。このため、映画「ピノキオ」の主題曲「星に願いを」や、アニメの「ルパン三世」の主題曲など、ポップス系の 曲を演奏することが多い。
まとまった出演料をもらったことはあまりない。それでも、「駆け出しのグループだが、演奏機会が増えて、いろんな人に聞いてもらえるとうれしい」と、4人は口をそろえる。
連絡は吉岡さん(080-1465-8390)。(梶川伸)
更新日時 2010/10/17