小松佑選手 大阪スポーツ賞
2010年6月、埼玉県で開催されたローラースケートの第8回全日本インラインロードレース選手権大会(日本ローラースポーツ連盟主催)の男子ジュニアワールドクラスで大商学園高校(豊中市利倉東1)3年の小松佑選手が総合優勝し、2010年度の大阪スポーツ賞(大阪府、大阪府教委)優秀選手賞を受賞した。インラインスケートは、靴の底に細いウィールと呼ばれるゴム製の車輪が縦一列に並んでいるローラースケートで、ジュニアワールドクラスは、200メートル、500メートル、1万メートル、2万メートルの4つのレースを滑走する競技。
小松選手は2009年の大会で初優勝。2連覇した今大会は「自信があった」と、照れながら話す。その理由を「高校1年の夏、スペイン・ヒホン市で開催された世界選手権で海外の選手と対戦し、手も足も出なかった。悔しくて、練習内容や取り組み方を変えたから」と話す。
小松選手の1日は、3キロの早朝ランニングから始まる。学校の授業が終わると、トレーニングが待っている。重さ40キロのベンチプレスを20回×5セット、20キロのバーベルを背負ったスクワットを50回×3セットする。
有名選手と自身の滑走を見比べるため、試合のDVDを繰り返し見るのも日課になっている。「テクニックが全く違う」と、コーナリング時の足の回転の速さや姿勢、体重移動などを徹底的にチェックするそうだ。弱点を克服するためにイメージトレーニングは欠かさない。土曜、日曜は所属するチーム「豊中ランナーズ」の練習場で滑走する。
今では生活の一部だというローラースケートだが、「練習を少しぐらい休んでもいいかと、思ってしまう時がある。そんな自分の甘さを克服しないといけない」と笑った。
将来は、警察官になりたいが、「滑走している時がとても楽しい」というローラースケートはずっと続けていきたいと話している。
(進藤郁美)
更新日時 2010/10/07