豊中市立中豊島小学校の卒業制作「キッズゲルニカ」完成
(曽根東町6、舟岡直子校長、471人)の6年生83人が制作していた「キッズゲルニカ」が完成した。2月27日の6年生を送る会で披露された。3月18費の卒業式や4月の入学式の際、体育館に掲げられる。
ゲルニカはスペインの画家、パブロ・ピカソ(1881~1973)の代表作で、ゲルニカの町への残虐な爆撃に抗議した作品。キッズゲルニカはゲルニカと同じ大きさのキャンバスに、子どもたちが平和の願いを込めた絵を作成する平和壁画プロジェクト。縦3.5メートル、横7.8メートル。
2014年11月下旬から15人の実行委員が中心となり、自分のイメージを絵や図にするイメージマップと呼ばれる方法で、作品について話し合ってきた。原画が完成した12月以降は、毎日のように始業前や休み時間、放課後に同級生の意見を聞き取り、2月の上旬に作品を完成させた。
作品は資源を表す水、生物を表す植物、夢や希望を表す光、人間の業を表す闇が四方に描かれ、それぞれが中心に集まることで、バランスがとれ1つの世界が成り立っていることを表している。
実行委員のメンバーである畑中彩さんは、「6年生全員でまとめ上げた作品。自分たちの解釈を押し付けるのでなく、作品を見た人が自由に感じとってもらえればうれしい」と話していた。=情報提供・豊中市(梶川伸)2015.03.02
更新日時 2015/03/02