豊中の庄村優さん、青年海外協力隊でザンビアへ
独立行政法人国際協力機構(JICA)の実施する青年海外協力隊として、アフリカのザンビア共和国に派遣される庄村優さん(25歳、豊中市曽根南町)が12月25日、豊中市役所を訪れ、淺利敬一郎豊中市長に出発の報告をした。2015年1月から17年1月まで、ザンビアの公立中等学校で講師として、理数科目の授業をする。
庄村さんは大学時代、サモアからの留学生に発展途上国の農業の話を聞いて、発展途上国に関心を持った。大学卒業後いったんは就職したが、発展途上国で貢献したいという強い気持ちが芽生え、今回の派遣に応募した。
大学時代には高等学校の理科の教員免許を取得。派遣されるザンビアでは、好きな科目であった理科や数学を担当する。ザンビアは周辺国と比べて理数科目の生徒の理解度が低いため、基礎教育の充実に力を入れている。教員の質の向上も課題として挙げられており、派遣を通じて質の高い教育の提供と現場レベルの授業研究を支援することが期待されている。
庄村さんは父親の浩司さんと国際協力推進員の溝端恵里香さんとともに市役所を訪問し、「理科や化学などを好きになる子どもを1人でも多く育てたい」と抱負を語った。1月5日に現地に向けて出発する。
豊中市からこれまで、94人青年海外協力隊として派遣されている。=情報提供・豊中市(梶川伸)2014.12.27
更新日時 2014/12/27