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火災現場で子どもを救出した2人に感謝状

感謝状を手にする2人

 豊中市北消防署(古山巌署長)は12月12日、住宅火災の現場から子ども2人を救出した中島浩一さんと坂井啓悦さん(同)に感謝状を贈った。
 この火災は11月28日午前0時20分ごろ、豊中市蛍池西町1にある4階建て共同住宅の3階で発生した。出火場所の下の階に在室していた中島さんが、ポンという音と焦げ臭さに気付いて外に出ると、上階で「中に子どもがいる」とドアを叩く女性がいた。
 中島さんは、修繕のためベランダに設置されていた足場を伝って上階に上がった。ベランダには男の子と女の子がおり、中島さんは1人ずつ抱きかかえて下の階に降りた。近隣に住む坂井さんも異変に気付いて駆け付け、子どもを抱き取って救助した。火災現場の住居は施錠されており、子どもの親は仕事のため不在にしていた。
 感謝状の贈呈式で、中島さんは「子どもたちの『こわいこわい』という声が聞こえて必死で救出した。子どもたちの命が助かりよかった」と話した。坂井さんは下「部屋のドアを叩く人の姿が見えたので、玄関からは入れないと思ってとっさにベランダの方に回った。協力して子どもを助けられてほっとしている」と緊迫した現場での様子を語った。
 古山署長が「子どもたちの命が助かったのは、2人が互いに面識がない中で冷静に行動して見事に連携したおかげです。ありがとうございました」と、とっさの判断による連携プレーで人命救助をした2人にお礼の言葉を述べた。=情報提供・豊中市(梶川伸)2014.12.13

豊中市北消防署

更新日時 2014/12/14


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