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自転車は軽車両と意識し運転を

3月に行われた「自転車バランス王座決定戦」に飛び入り参加した淺利敬一郎豊中市長

 健康に良くエコにもなる自転車は、老若男女誰もが気軽に利用できる便利な乗り物だ。しかし、それだけにきちんとルールを守らないと、思わぬところで重大な事故につながってしまう。
 とよなか市民環境会議アジェンダ21交通部会は、今年の活動の中心を自転車教育に置いている。部会長の山本一夫さんによると、幼稚園児を対象とした環境学習では、まず親に対して指導をするという。
 「自転車運転シミュレーターも使うが、それは導入の道具。ルールを知らない親も多いので、基本知識を持ってもらい、きちんと守ってもらうことが大切。2人乗りや傘さし、夜間の無灯火運転がいけないことは誰でも知っているが、自転車がどこを走るべきかというルールは案外知られていない」
 法律上、自転車は軽車両と位置づけられ、車道と歩道が分けられている道では車道通行が原則になる(道路標識で指定されるなど、歩道通行が許可される道路もある)。その際は車と同じく右側通行は禁止され、違反すれば罰則もある。
 「自転車の運転に免許はいらないが、車と同じ扱いだと認識してほしい。何かあった時、車やバイクは点数制度や道路交通法が守ってくれるが、自転車はいきなり逮捕され悪質な場合は前科がつくこともある。ほとんどは警察に注意されて終わるだろうが、そうなってもおかしくないという意識は持ってほしい」
 正しい自転車の運転ルールを知ってもらうため、交通部会では「自転車バランス王座決定戦」という競技を、さまざまなイベントで開催している。
 これは1.5メートル×3メートルの枠の中で自転車にまたがり、どれだけ足をつかずに我慢できるか挑戦する競技で、自転車に乗れる人なら誰でも参加できる。自転車でのバランス感覚を養うことで、転倒事故防止などに役立つ。
 12月11日(土)には、競技を軸とした交通安全イベントを企画している。バランスを鍛えてルールを守り、正しく楽しい自転車運転を心がけよう。
(礒野健一)

交通安全 自転車バランス王座決定戦

更新日時 2010/09/24


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