逸翁が愛した茶の湯を体感
阪急電鉄の創業者で茶人でもあった小林一三(逸翁)のコレクションを収蔵する逸翁美術館(池田市栄本町)の茶室「即心庵」で、魯山人の作品をはじめとする江戸末期~昭和の茶器を使った茶道表千家のお点前がある。取材日は岩崎真三作、膳所(ぜぜ)焼安南写唐草文の茶碗(昭和)だった。
逸翁が発案した椅子席の茶室は、青木木米筆の掛け軸(江戸時代)、永楽保全作の水差し(江戸時代)、明の時代の花入れなどを惜しげなく使い、逸翁が好んだ小堀遠州の「きれいさび」の世界に触れることができる。
12月5日まで「逸翁コレクションにみる中国陶磁の美 悠久の歴史」を開催中。電話072-751-3865。
(進藤郁美)
更新日時 2010/09/20