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豊中市が南部コラボセンター基本構想を策定

構想では、由緒ある神社や音楽大学など歴史的・文化的な資源を魅力

 豊中市は南部コラボセンター(仮称)基本構想を策定した。
 名神高速道路以南の地域をより魅力あるまちにしていくための構想で、「気軽に人が集う楽しい施設」、「まちの魅力を発信する名所施設」、「災害時の拠点となる防災施設」といった施設イメージを打ち出し、「地域を担う次世代を地域全体で育む」「老朽化し、散在する公共施設やサービスをとりまとめ、市民サービスの拠点を形成する」「地域の教育環境の再編と連動、連携して地域ぐるみの教育に取り組む~南部コラボセンターの機能を補うサテライト機能の設置」などの5つの基本方針を盛り込んでいる。市は今後、構想を基にセンターの候補地や規模、施設内容の計画策定を2018年度をめざして進めていく予定だ。
 豊中市南部地域は、高度経済成長の時代に都市基盤施設が未整備のまま急速に木造賃貸住宅や小規模な戸建て住宅などが建設され、スプロール化した地域。商店が混在し、下町の庶民的なまちの魅力がある一方で、長期の景気低迷や、全国平均を上回る28.7パーセントの高齢化率(2011年4月1日現在、第5期豊中市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画)などにより、生活保護受給者の増加、福祉ニーズの多様化や子どもの学習環境などに課題を抱えている。
 南部地域コラボセンター構想は、この地域に散在する老朽化した公共施設の再整備が発端だったが、施設の集約と整備にとどまらず、地域が抱える課題を解決し街の魅力を発展させることを目的としている。
 構想の策定にあたっては、2011年度に整備検討会議を設置し、計18回開かれた会合では、学校関係者、地域で活動するNPO、南部地域の公共施設職員などにも聞き取りを重ねた。南部地域連携センター(庄内公民館、三和町)では、構想の策定と並行して、子どもの基礎学力向上をめざした日曜学習などのモデル事業のほか、2013年度には市民を交えたラウンドテーブルを開催してきた。
 「ラウンドテーブルでは多くの市民が地域への愛着を話してくれた。構想を基に、公共施設の再編をするだけではなく、課題を解決し、地域の持つ魅力を発信する事業を進めたい」と南部地域連携センターは話している。
 問い合わせは、南部地域連携センター06-6334-1251.=情報提供・豊中市(梶川伸)2014.06.10

豊中市南部コラボセンター

更新日時 2014/06/10


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