このエントリーをはてなブックマークに追加

池田大好き! 郷土歴史家の中岡嘉弘さん

中岡さんのブログ「北摂池田の郷土研究」(http://osaka-ikeda.blogspot.jp/)は、郷土史だけでなく、さまざまな話題を取り上げている

 以前マチゴトで連載していた漫画「とよいけ劇場」の監修をお願いしていたのが、中岡嘉弘さんだ。池田にまつわる歴史や伝説を調べる郷土歴史家で、本も何冊も著している。池田の夏を彩るがんがら火祭りでは、地元ケーブルテレビの中継放送で、長年解説も務めた。
 2011年7月、がんがら火祭りの巨大たいまつ作りを取材した際に、その作業所で出会ったのが最初だ。話してみるととても気さくで、何にでも興味を示すバイタリティーあふれた人で、すぐに親しくなった。80歳を超えてツイッターやフェイスブックを使いこなし、ブログに記事を投稿している。興味がわけば、どこにでも足を伸ばす。「この前、大阪・日本橋でメイド喫茶に行ってきたよ」と笑顔で語る中岡さんを見た時は、こんな80歳になりたいと心底思った。
 気になった新聞記事を切り抜いたスクラップ帳「なんやかんや」は、すぐに1冊が埋まる。政治、外交、スポーツ、芸能。多岐に渡る興味の対象に、自分の感想、疑問もメモしている。「若い人と話すのは本当に楽しい。同じ目線でいろんな話題を語り合うのがいい。僕が知らないことを、たくさん教えてほしい」と愛嬌(きょう)のある笑顔を向ける。
 そんな中岡さんが、小説の構想を練っている。「がんがら火祭りを始めた男たちの物語。370年の歴史ある祭りも、最初は今でいう地域活性化の起爆剤として、当時の若手町人が始めたもの。今にも通じる話で面白い。まだ資料を集めているところだけど、死ぬまでには書ききりたいね」と、力強く話す。(礒野健一)

更新日時 2014/03/12