池田が好き、音楽が好き、落語が好き 池田で2つの街バル開催 2月15、16日「いけおん」、3月9日「いけだ落語バル」
自分が住んでいる街を、もっと元気に楽しく盛り上げたい! そんな思いから最近増えているのが「街バル」だ。チケットを買った参加者が、飲食店の提供する自慢の1品とドリンクを味わうイベントで、初めての店でも入りやすく、複数の店をはしごするため、地域活性化を目的に開催する街が多い。
そんな街バルが池田でも開催されるが、内容はひと味違う。グルメ+音楽、グルメ+落語で、楽しんでもらおうと企画をしている。
2月15、16日に開催されるのが、「いけおん」だ。参加するミュージシャンはすべて池田にゆかりのある人で、15日は石橋駅周辺の7店舗、16日は池田駅周辺の16店舗で開かれる。池田ミュージックバル実行委員会の事務局長で、ネルドリップコーヒー専門店「ルーク・カフェ」(満寿美町)の「店長かじくん」こと梶野元寛さんは、「池田出身や、池田在住のミュージシャンが、地元の店で、地元の人と一緒に音楽で盛り上がるイベント。池田に住んでいても、酒を飲むのは大阪市内で、地元の店を知らない人が案外多い。地元の食材を使う地産地消という言葉があるが、いけおんは地産地show。地元の人をしっかり見て、店やミュージシャンの名前を1つでも覚えてほしい」と、池田愛を強調する。
3月9日に池田駅周辺の11店舗が参加して行われるのが、「いけだ落語バル」だ。落語の街として地域活性化を目指す池田らしいイベントだが、マニュアルはない。高座や客席のレイアウトや、PRビデオの撮影など、落語家と店主が一緒に考えながら作り上げている。
池田駅前の和菓子屋「香月」の店主、山脇裕彦さんは、「初めてなので、どうなるかわかりませんが、来られた皆さんには大いに笑って帰ってもらいたい」と力を込める。提供メニューは、落語「狸賽(たぬさい)」にちなみ、タヌキが化ける際に使う葉や、サイコロをモチーフとした生菓子を用意している。
今回で4回目となるいけおんに、第1回から参加し、落語バルにもミュージシャンとして出演する「ぴかりん」こと久保田ひかりさんは、京都市立芸術大学に通い、ファゴット奏者として2013年のアゼリア推薦新人演奏会にも出場した実力派だ。「普通のクラシックの演奏会とは違い、お客さんの顔が近く、リアルタイムで反応がわかるのが面白い」と感想を語る。池田市内に住んでいて、いけおん後は、近所の人から気さくに声をかけられるようになったという。
同じく、いけおんと落語バルの両方に出演する、池田在住のミュージシャン、「はやっち」こと早川智之さんも「池田の皆さんは、あたたかくて優しい人たちばかり。当日は池田の自然や名所などを盛り込んだ地元ソングも、即興で作ってみたい」と、意気込みを見せる。(礒野健一)
更新日時 2014/02/11