豊中市日中友好協会が留学生50人を招いて懇親会
豊中市日中友好協会(田中潤治会長)は11月9日、豊中市熊野町4の田中さんの家に中国人留学生約50人を招き、懇親会を兼ねたバーベキュー大会を開いた。
集まったのは豊中市のキャンパスがある大阪大学の留学生が中心で、ほかに大阪市立大学の留学生も加わった。9月16日に淀川で、おぼれていた子どもを救出し、紅綬褒章を受けることになっている厳俊さんの姿もあった。厳さんは大阪市立大学に入る予定で、田中さんと面識があるたって参加した。
この懇親会は今年で5回目。田中さんは「留学生は異国の地で、孤独になったり、困ったりすることがある。留学生の気持ちを和らげてあげたい。また、協会のメンバーが留学生と知り合い、困ったことを手助けできるような関係をつくりたい」と、会の趣旨を説明する。懇親会の初めに田中さんは「今、中国と日本は重要な時期にある。両国は一衣帯水の関係にあるし、同じような顔もしているので、お互いに分かり合って、仲良くしたい。このような集まりの積み重ねが、そうさせることになる」とあいさつした。
これに応えて、大阪地区中国留学生学友会長の辺玉潔さん(大阪大学大学院人間科学研究科)が「友好は大きな問題で、私たちには小さなことしかできない。しかし、このような温かい場をできるだけ作っていくよう、一緒に努力したい」と述べた。辺さんは自身が忙しくしている時に、協会のメンバーがビザの延長手続きを手伝ってくれたことを挙げ、「おじさんたちが私たちのことを心配してくれていることが分かった」とも話した。
留学生はバーベキューや焼きそば、お好み焼きなどを食べながら、協会のメンバーや留学生同士で交流した。厳さんは子どもを救出した時のことを「ジョギングをしている時、子どもが淀川に落ちた。プールで泳いでいたので、飛び込む前は自信があったが、飛び込んだ後は流れが激しいと感じた」と、打ち明け話をした。
更新日時 2013/11/09