池田商議所女性会が12日にイベント「第9弾 お話しましょ!お茶しましょ!」女性力発揮
9月12日午前11時から、阪急池田駅前てるてる広場で、「第9弾 お話しましょ!お茶しましょ!」が開かれる。昨年は3000人もの往来があったイベントを主催するのは、池田商工会議所女性会のメンバー。回を重ねるごとに規模も人気も拡大させていく手腕に注目が集まっている。
池田商工会議所に女性会ができたのは10年前。当時、商工会のたった1人の女性会員で、後に初代会長となる冨阪昭子さんが「購買決定権の多くを握る女性の意見を取り入れないのはおかしい」と訴え、女性会が誕生した。現在、メンバーは24人に増えた。
「お話しましょ!お茶しましょ!」は、地域の活性化と住民のきずなを深める目的で始まった。初回は商工会議所でフリーマーケットを開き、来場者を手作りのおにぎりと飲み物でもてなした。規模が大きくなった今も当初の目的は変わらない。「皆に楽しんでもらえるようにしたい。もうけは考えていない」と渡辺馨子・現会長は言う。
女性会の強みはネットワークと実行力。イベントの目玉のひとつ「夕暮れ落語」は、渡辺会長が若女将を務める活魚料理屋で公演をしていた縁で、落語家の笑福亭瓶太さんが引き受けてくれた。プロの噺(はなし)家が屋外で公演するのはめったにないことだ。
このほかにも本格シェフによるから揚げ(5個300円)、やパンなどが屋台に並び、はしと茶碗を持参すれば無料になる「流しそうめん」、池田市民病院の看護師らに無料で相談ができる「まちの保健室」など、女性らしいアイデアも目立つ。こうした個性的な催しは、思いついたら即行動に移すことで実現させてきた。「女性の方が思い切りがいい。企画書を何度も書き直すはめになるけれど」と、イベント実行委員長の藤田雅代さんは笑う。
不況の中で誕生した女性会だが、女性ならではの柔軟性と団結力で困難を乗り越えてきた。副会長の槇原順子さんは言う。「景気が悪い時ほど、互いに励まし合わないとね」。(早川方子)
更新日時 2010/08/26