セミの鳴き声を体で表現 串田正明さん
7月28日に池田市鉢塚の水月公園で、セミの羽化の観察会が行われた。主催は池田市緑のセンターで、親子連れなど約30人が集まる中、観察会の進行役を務めたのが、池田市在住の串田正明さんだ。
串田さんはセミの鳴き声を、体いっぱいで表現する。水月公園でも見られるアブラゼミは「シャワシャワシャワと静かに始まって、だんだん盛り上がってくる」と説明。腰を落とした状態で両手をひらひらと動かし、少しずつ立ち上がった後は、両手を大きく万歳させた。また、沖縄などでしか見られないセミは、沖縄舞踊のような動きで表現した。「私にとってセミの鳴き声は音楽と一緒なので、自然と踊りたくなってしまう」という。「できれば高校生ぐらいの若い人に、キレのある動きでセミの鳴き声でダンスを踊ってほしい」と願う。
観察会では、アブラゼミのメスが羽化する瞬間を観察した。今年は梅雨明けが早かったせいで、全体的に羽化も早く、既にピークは過ぎたという。観察に適した時間は午後7時~9時ごろで、雨上がりで土が柔らかくなると、羽化数も多いという。水月公園ではアブラゼミ、ニイニイゼミ、クマゼミ、ヒグラシが観察できる。(礒野健一)
更新日時 2013/08/03