コンビニ店長が店前で熱唱 施設の子ども支援
豊中市走井2のローソン豊中走井店の前で、週末になると音楽ライブが始まる。店長の前川和久さんが児童養護施設の子どもを支援しようと、2012年秋にギターを手に歌い始めた。歌の合い間に、「親と生活できない子どもたちが全国に3万人以上いる。不要な子ども服やおもちゃを、近くの施設に届けてほしい」と訴える。
前川さんは5年ほど前に、生まれてすぐ病院から施設に行く赤ちゃんがいることを知ってショックを受けたという。「自分の子どもと同じように守らなければ」と、「おおげさじゃない」使命感のようなものがわき上がった。
店前の府道は渋滞することが多く、熱唱していると、窓を開けてくれる人、車の中から手を振ってくれる人、ピースサインや親指を立てるジェスチャーで笑顔を向けてくれる人もいる。わざわざ引き返した人もいた。「うれしくなって、だんだんエスカレートして、アンプも使うようになった」と話す。時々、近くで働く音楽好きも加わる。4~5時間歌いっぱなしの時もあるそうだ。「ライブが店の売り上げアップには、つながっていません」と苦笑していた。ライブ日程は店のフェイスブック(https://www.facebook.com/lawson.hashirii)で案内する。(進藤郁美)
更新日時 2013/07/08