迅速な救命処置 池田市消防本部が感謝状
池田市消防本部(梶田忠彦消防長、八王寺1丁目2-1)は6月21日、ソフトボールの試合中倒れた男性に救命処置を行った市内在住の平田明生さんに感謝状を贈った。平田さんは大阪警察病院(大阪市天王寺区北山町10番31号)の医師。
6月9日午前10時55分ごろ、平田さんが趣味のソフトボールの試合を猪名川運動公園(桃園2丁目2-1)で行っていたところ、一緒にプレーしていたチームメートの男性が外野フライをキャッチしようとして、体を強く打ち倒れた。ショートを守っていた平田さんは男性に駆け寄り、意識と呼吸がないことを確認。別のチームメートに119番を依頼した後、救急隊が到着するまでに胸骨圧迫を行った。
平田さんによる適切な心肺蘇生法の効果もあり、男性は現場で意識が回復、通報10分後に到着した救急隊の処置後、救急搬送された。男性は検査のため入院したが2日後に退院、翌週のソフトボールの練習に参加するなど普段と変わらぬ生活を送っている。
感謝状を受けた平田さんは「普段は医師として人の命に関わりますが、業務外でこういった事態に遭遇するのは初めてです。処置の時間は2~3分でしたが、助けなければというプレッシャーが強く、とても長く感じた。チームメートが助かって本当によかった」と笑顔で話した。
梶田消防長は「勇気ある行動に感謝します。こういった状況で誰でも行動できるようにするため、市民への救命処置の普及は大事です。有事の際、何もしないのと何かするのでは大きく違います。今回の平田さんの行動を見習い、より一層救命処置の普及に力を入れたい」とコメントした。=情報提供 池田市(進藤郁美)
更新日時 2013/06/21