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マージャンで育む健康・仲間・生きがい 石端伸次郎さん

石端さんは日本健康麻将(マージャン)協会のレッスンプロでもある。「最初の生徒は両親でした」

 「マージャンに対する負のイメージをなくしたいんです」。力強く話すのは、豊中市庄内西町4でマージャンクラブ「大成」を経営する石端伸次郎さんだ。「ギャンブルの印象が強いマージャンだが、本当は子どもから老人まで楽しめる知的ゲーム」と続け、気軽に楽しんでもらうために、さまざまな活動を行っている。
 その1つが「健康マージャン」だ。「金を賭けない、酒を飲まない、タバコを吸わない」をスローガンにした、純粋にゲームとして楽しむマージャンだ。大成でも高齢者を中心に、約40人が会員となって卓を囲んでいる。「マージャンは頭を使い、指先を使うので、認知症予防に良いとされてきたが、医学的にもマージャンをする人が、しない人より3歳脳年齢が若いという結果が出ている。また、マージャンをするために外出するので自然と歩くことも増え、仲間との付き合いもできて、生活に張りが生まれる」と、石端さん。2007年からは、ねんりんピック(高齢者を中心とする全国健康福祉祭の愛称)にも正式種目として採用されている。「大阪代表を決める予選会の運営も行ってます。年々参加者が増え毎年熱戦が繰り広げられます」
 石端さんがもう1つ力を入れるのが、若者へのマージャン普及だ。日本学生競技麻雀連盟近畿支部事務局長という肩書きで、学生マージャンの全国大会「青雀旗争奪戦」(毎日新聞社主催)の運営に携わる。「若者のマージャン離れと言われるが、携帯ゲームなどでマージャン自体には親しんでいる人は多い。リアルの場でするマージャンの楽しさを、もっと多くの人に知ってほしい」と熱を込める。(礒野健一)

更新日時 2013/03/13


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