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大阪大学博物館カフェで「奇石の世界」

 豊中市待兼山町の大阪大学総合学術博物館1階、ミュージアムカフェ「坂」で、ミニ展示「奇石の世界」が開かれている。奇石とは、江戸時代に集められた珍しい形や色をした石の総称で、現在は鉱物、化石、石器などに分類される。
 今回展示されたのは愛媛県で採掘された輝安鉱で、奇石を2000点以上収集した江戸時代の本草(薬草)学者、木内石亭の著した「雲根志」なども合わせて紹介している。展示を担当した博物館の伊藤謙さんは「奇石の科学的な紹介だけでなく、江戸期の書物や、阪大の前身の大阪高等学校のラベルが付いた標本を展示することで、歴史的背景も学ぶことができる。文理(文系・理系)融合という阪大博物館のテーマが出せた」と語る。
 展示は数カ月ごとに入れ替える。博物館は7月から日本で発掘された恐竜化石を集めた企画展も開き、奇石展と連動したミュージアム・レクチャーも予定している。(礒野健一)
【大阪大学総合学術博物館】10時半~17時▽日祝休館▽入館無料

更新日時 2013/03/11


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