成人式の募金、陸前高田市に寄付
1月14日に行われた「平成25年豊中市成人式」において、記念行事を企画した「成人式企画委員会のメンバー4人が2月13日、岩手県陸前高田市職員の古賀龍一郎さんに、成人式で集めたメッセージと募金を手渡した。古賀さんは、佐賀県武雄市から派遣されており、2013年3月まで陸前高田市で広報業務を担当している。この日行われた贈呈式で、企画委員の石渡万貴さん(20)は「日ごとに震災に対する意識が風化しているように感じていましたが、実際に成人式の会場で呼び掛けると、多くの人が募金やメッセージを寄せてくれました。誰かが何かをしてくれるのを待つのではなく、自分たちから働きかけることがとても大切だと感じました」と話していた。
豊中市は、新成人に関心を持ってもらえる成人式にしようと、1997年の成人式から、新成人を対象に成人式企画委員を募集。毎年、恩師からのメッセージコーナーや、金屏風がある記念写真コーナーといった楽しい催しを企画している。2012年の企画委員の中から「被災地のために何か力になりたい」という声が上がり、「被災地へのメッセージと募金コーナー」を設置することに決定。併せて被災地の様子を伝えるパネルも展示し、新成人にメッセージと募金を呼び掛けた。集まった支援金は1万5291円。応援メッセージが書かれた模造紙と支援金を渡された古賀さんは、「若い人たちが被災地のことを真剣に考えてくれて、とてもうれしい。皆さんの気持ちを無駄にしないためにも全力で復興に取り組んでいきたい」と話していた。=情報提供・豊中市(早川方子)
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